善悪とか、正義とかって、結構深いテーマだと思う。
世界中に溢れているテーマでもあると思う。
小さいことから、大きな、時に世界を揺るがすようなことまで。
夫婦喧嘩から戦争まで、お互いに異なる正義があるから争いになるのだから。
なぜ突然こんなことを書くかというと、コロナ禍のstay home期間に、Huluにて数十年ぶりに『劇場版 名探偵コナン』のを見て、思うところがあったから。
社会現象となった、記録的大ヒットの『ゼロの執行人』を、今更ながらに見てしまった…100億の男って、何??って思いながら(笑)
なにせ『純黒の悪夢(ナイトメア)』すら見ていなかった私は、安室透/降谷零という存在を知らなかった。
アニメも漫画も見ていなかったので、当時は『100億の男』というニュースを見ても「一体何が起こっているの?」と不思議に思った程度だった。
けど、、、
公開から数年。今更見ました(笑)
『ゼロの執行人』、『純黒の悪夢』、その他の劇場版も。
知ってしまいました…100億の男、安室透/降谷零を!(笑)
「なんなんだ、この人?公安?組織?なんなの?敵なの?味方なの?どっちなの?Nocなの?そもそもいつから出てきたキャラクター?」
もう、そんな疑問ばかりが頭を駆け巡って、謎を解き明かしたく、思わずHuluに登録(笑)
寝る間も惜しんで、劇場版もアニメ版も『名探偵コナン』をほぼ一気見。
ひと月くらい毎日毎日…全く、なにをやってるんでしょうか(笑)
結果、赤井秀一も、安室透/降谷零も、無事に理解できました。
FBIとか公安警察とか、いつの間にか出て来てたんですね(笑)
しかしこれがまた、見れば見るほど面白い。
これは子ども向けのアニメじゃない気がする…
純粋な推理ものかどうかは置いておいて(笑)
ラブコメということも置いといて(笑)
すごく、普遍的なテーマを扱っている。
そう思ったのです。
敵か 味方か
善か 悪か
正義か 真実か
これは、その人の立場によって違うもの。
『正しさ』って、なんぞや、と。
私にとっての『正しさ』と、相手にとっての『正しさ』って、違うこともあるわけで。
そして、魅力的なキャラクターがとにかくたくさんいるんだなってびっくり。
赤井秀一、安室透(降谷零)、怪盗キッド、風見裕也、ジョディ、キャメル…他にも。
社会現象になるのも納得したわけです。
それぞれが、必死に、真っ直ぐに、生きているその様が、とにかくすごいエネルギーだから。
それを知れば知るほど、結局最終的にたどり着くのが、コナン(工藤新一)という人の凄さ。
彼の凄さは、『人の心を動かしてしまう』ところ、だと思う。
敵を味方にしてしまったり、敵同士を協力させてしまったり。
『手を取り合わせてしまう』
これが一番の魅力なんじゃないかな、この作品の。
例えば、怪盗キッド。
探偵と怪盗ってことで、一応敵というか、好敵手なのだけれど、なんだかんだ(特に劇場版では)助け合っている。
キッドは何だとなくコナンの命もコナンの周りの人の命も救っているし、キッドもコナンの力を借りることがある。
例えば、水無玲奈(キール)と赤井秀一(ライ)。
2人ともコナンの作戦に乗ったわけだ。
赤井なんて、FBIのジョディ&キャメル、実の母・妹という身内を欺くことになるというのに、コナン(工藤新一)に対する信頼が半端ない。
例えば、赤井秀一と安室透(降谷零)。
因縁があり、安室は赤井を憎んでいるが、結局はその2人をも手を取り合わせてしまうのがコナンという存在だ。
コナン(工藤新一)はいつだって真っ直ぐで揺るがない。自分の限界を超えてでも、周りの人を助けようとする。
その真っ直ぐな心は、赤井への憎しみで溢れる安室の心すらも動かすようだ。
すでに逝ってしまったが、アイリッシュやキュラソーもそうだ。
そして、忘れてはならないのが、ベルモット。
(これ以上書くとネタバレになるので自粛。笑)
気づけば『共闘』が多い気がするのです。
これはこの作品の一つのテーマなんじゃないかと思いました。
決してブレない、凛とした魂。
いつも光のような存在として描かれる工藤新一=コナンの、その曇りない眼差しでいつもたくさんの人の心を照らして、敵の心をも動かして『共闘』させる。
そういうことが、今の現実世界に必要なものでもあると思うのは、私だけではないでしょう。
強毒なウィルスに人類が立ち向かうために、治療薬やワクチンを開発する世の中。
ある程度の競争も必要と思う。
けれど、啀み合うのではなく、必要とあらば『共闘』して欲しいな、と思うのです。
「狩るべき相手を、見誤らないでいただきたい」
結局こういうことなんだと思うんですよね。
なーんて、名探偵コナンを語ってしまったような感じになってしまったけれど、アニメって、漫画って、決して子どもだけのものではなくて、大人の心にも結構強烈に響くものがたくさんあると思うのです。
子どもにとって学ぶことは多いけれども、むしろ、忙しい現代社会の生活の中で大人が忘れてしまった大切な心すら思い出させてくれる。
束の間の現実逃避というエンターテインメントで終わらせてしまっては勿体ないかもしれないなと思います。
心が震えた瞬間があるのなら、受け取った気持ちやメッセージを大切に、自分の中に消化吸収して、血や肉としていくことで、人としての精神的な成長は大人でもすると思う。
その瞬間というのは、実体験だけでなく、映画や小説、もちろんアニメやゲームなんかでも良いのではないでしょうか。
そういうのをバカにしたら勿体ないと思ったんですよね。
と同時に、子どものみているアニメや漫画、ゲームなどをバカにする大人にはなりたくないなと思います。
そういうのをバカにする大人って、「学べない人・学んでいない人」なんじゃないかな。
きっと、そういう大人よりは、純粋な心と柔軟な脳味噌を持った子どもの方が、あらゆることから多くを感じ・学んでいると思います。
最近『心が震えた瞬間』がないなぁ…なんて思ったときには、思いっきり泣いたり笑ったりできることをしてみるのは良いと思いました。
感性が錆びついてしまうと、人間、色々と良くない方向に行く気がするので。
今年は腹筋割りたいな〜と思っていたので、某100億の男的公安警察官の凛々しい腹筋を目指してトレーニングを続けていこうと思います。
(理想はあくまで高く。笑)
良い影響として、数学や物理学にも興味が出たので、脳のトレーニングも兼ねて、様々に勉強していこうとも思いました。